至福の時

誰にでも至福の時はある。

 

それは猫も同じなのだろう。

 

彼の至福の時、それは、

 

穏やかな日差しが降り注ぎ、穏やかな時間が流れるサンルームで

 

毟る、毛ばたき

 

ちなみに毛ばたきとは、公用車などの運転手さんが車のついた埃を取るアレである。

 

今ではドラマとかでしか見かけなくなったが、

 

昔は一般家庭にもあった。と、思う。

 

事実、私が子供の頃にあった実家の車(スプリンター)にも載せてあった。

 

父曰く、「その内使う」だったが、

 

ついぞ、使用しているところを見たことがない。

 

 

とある理由で我が家にやってきた毛ばたき。

 

はっきり言って、使用する予定なし。

 

どーせ使わないんだったら、猫のおもちゃにしちゃえ。

 

そう思い、猫たちの鼻先にもっていくが、反応イマイチ。

 

猫の好みも時代に反映するのか?

 

さて、どうしたものかと思いながらも、

 

すっかり忘れていたらこのあり様。

 

 

・・・・・・・・

 

いいけどね・・・別に・・・・

 

・・・・・・・

 

とりあえず彼の気が済むまで、

 

つまりただの棒になるまでほおっておくことにする。

 

そして、その日は遠くない・・・・